屋根瓦葺き替え施工の注意点
外装・エクステリア・屋根 | 投稿日:2018.02.04
こんにちは、高所恐怖症を克服したばかりの、オオサワ創研統括店長の今井です。
先日施工させて頂いた屋根葺き替え工事をご紹介します。
元々外壁塗装の工事のために足場を組んでいたのですが、足場を組んだ“ついでに”と屋根を点検したところ、傷みが激しい箇所が見つかりました。お客様も心配されており、屋根の葺き替え工事も同時に行うことになりました。
現状写真(割れやハジキが見受けられました。)
■割れ(瓦が劣化して割れている現状)
■ハジキ(瓦が劣化して瓦が破裂している現状)
今回のお施主様は日本瓦なのですが、築40年にも関わらず、なかなかの傷み具合でした。
通常、日本瓦は50年から100年は持つであろうとされていますが、海沿いの地域ということで潮風に当てられ、塗料の耐用年数が早く来てしまったと考えられます。
下地の状態も悪いことも考えられますので、今回は下地からキレイに葺きかえることになりました。
それでは、工事の手順を追っていきましょう。
①下地のバラ板(野地板)張替え施工
バラ板(野地板)張りは屋根葺き替えにおいて最も重要な作業です。
バラ板(野地板)とは、ストレートや瓦など屋根材の下地材のこと。
垂木(たるき)の上に張り、その上に防水シート(アスファルトルーフィング)などを敷き、その上に瓦・ストレートなどを葺きます。
屋根材:参考図面
②下地ルーフィング張り
ルーフィングとは、防水シートとも呼ばれ仮に雨水が瓦から浸入しても、ルーフィングがガードしてくれるものです。
あまり目立つ建材ではありませんが、屋根や雨漏りの補修では、
必ず使用するとても重要な建材です。
ルーフィングシートとも呼ばれ、できる限り耐久性が高く、
長寿命の防水シート、ルーフィングシートを使うことをお勧めします。
屋根の葺き替え業者によっては、無難な銘柄を勝手に指定して使用することもありますが、できれば、ルーフィングシートは、高品質のグレードを使用してください。防水シート、ルーフィングシートが、雨の浸入や雨漏りを防ぎ、建物の寿命を高めてくれます。
防水シートは、軒先から棟に向かって、隙間なく並べて張り付けていきます。
③サン木取付
サン木とは「瓦を釘固定する為の下地材となります。」
こちらの写真でお確かめください。
※昔は釘で止める施工をしていなかったので、台風で瓦が飛ぶという被害が多かったそうです。
本日は、既存屋根瓦の点検から葺き替えをするまでの下地準備までをお伝えいたしました。
続きは次回のブログでお話いたします。
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